令和元年の2019年度のおすすめ3Dプリンターのスペックを徹底比較したいと思います。新元号「令和」となる今年は、どのような3Dプリンターが人気が出るのでしょうか。今回は家庭用3Dプリンターのなかから、厳選した3Dプリンターを価格別に比較していきます。熱溶解積層方式と光造形方式のプリンターの違いもスペックの比較と同時に紹介します。今年はどの3Dプリンターが注目されるのでしょうか。
2019年令和元年5万円以下のおすすめ3Dプリンター
2019年も5万円以下の3Dプリンターが人気があるようです。5万円いかの3Dプリンターはお子さんの勉強や、趣味でりようしていみたい方におすすめな機種がたくさん発売されています。
ダ・ヴィンチnano
- 最大造形サイズ 120mm×120mm×120mm(横×縦×高さ)
- 積層ピッチ 0.4mm~0.1mm
- 着脱式プラットフォーム採用
- 造形速度 70mm/s
- 本体重量 4.7kg
- 使用可能材料 PLA,PETG,タフPLA
日本の3Dプリンターのトップシェアの企業「XYZプリンティング」から発売されているエントリーモデルの3Dプリンターです。ダ・ヴィンチnanoの特徴は持ち運びが簡単な本体重量と、着脱式のプラットフォームにあります。従来のエントリーモデルのダ・ヴィンチminiシリーズは、プラットフォームの取り外しが基本出来ませんでした。プラットフォーム外れることで、造形物を容易に取り外すことが可能となります。教育現場での利用にもおすすめの機種です。
X-one2
- 最大造形サイズ 140mm×140mm×140mm(横×縦×高さ)
- 加熱式プラットフォーム採用
- 本体重量 19kg
- 使用可能材料 PLA,ABS
3年ほど前にQIDI TECH社から発売された熱溶解積層方式の3Dプリンターです。X-one2は、低価格ながら、ミドルスペックの機種とそん色ない造形が可能となっています。この3Dプリンター1番の魅力は加熱式プラットフォームといってよいでしょう。ABS樹脂はヒートベットの温度が問題で造形中の反りが生じる場合が多いです。ヒートベットが一定の温度で温めらることで、安定して出力することが可能となります。
Sparkmaker
- 最大造形サイズ 98mm×50mm×125mm(横×縦×高さ)
- 光造形方式
- 積層ピッチ 縦横 0.01~ 高さ0.002~
- 本体重量 2.72kg
- 使用可能材料 UVレジン
sparkmakerは光造形方式の3Dプリンターです。なんと3万円で購入することが可能です。光造形方式の3Dプリンターは高価なイメージをお持ちの方もいると思いますが、こちらのsparkmakerはとても安価で、気軽に光造形方式の造形を楽しむ機種となっています。
2019年令和元年10万円以下のおすすめ3Dプリンター
10万円以下の3Dプリンターは特徴的で魅力的な製品がたくさんあります。そのなかから2019年令和にふさわしい人気の3Dプリンターを3点ほど紹介します。
FLASHFORGE ADVENTURER3
- 最大造形サイズ 150mm×150mm×150mm(横×縦×高さ)
- 造形ピッチ 0.05~0.3mm
- 造形速度 40~100/mm
- 着脱式プラットフォーム採用
- 遠隔カメラ内蔵(200万画素)
- 本体重量 9kg
- 使用可能材料 PLA,ABS,PET,PVA,PP,高耐熱性PLA
フラッシュフォージの集大成といってもよいほど完成度が高い仕様となっています。アドベンチャー3は着脱式プラットフォームが可能で、利用できるフィラメントの種類も豊富です。初級者から上級者まで満足いく造形物の制作が可能です。静音設計されており、アパートでも問題なく利用できます。
ANYCUBIC PHOTON
- 造形サイズ 115mm×65mm×155mm(横×縦×高さ)
- 造形ピッチ 0.0025~0.01mm
- 造形速度 20mm/h
低価格光造形3Dプリンターで話題となった「ANYCUBIC PHOTON」この機種は低価格で驚くような高解像度の造形物の出力が可能です。造形サイズも家庭用の光造形機のなかでは比較的大きい部類に入ります。低価格帯の光造形機のデメリットとして、初期設定と操作性の難しさにあります。熱溶解積層方式とは全く異なるアプローチで造形物を出力するマシンなので、事前に光造形方式仕組みを理解する必要がありそうです。精度が要求される工業用部品の制作も可能です。操作性を差し引いてもコスパが優秀な3Dプリンターです。2019年も活躍しそうです。
CREATOR PRO
- 最大造形サイズ 225mm×145mm×150mm(横×縦×高さ)
- 造形ピッチ 0.1~0.3mm
- 造形速度 40~150/mm
- ホットプラットフォーム採用
- 本体重量 15kg
- 使用可能材料 PLA,ABS,HIPSサポート樹脂
2019年も安定して人気がある「CREATOR PRO」。この3Dプリンター最大の特徴は2種類のフィラメントを同時に出力できる「デュアルヘッドエクストローダー」を搭載している点です。2色同時にきれいな造形物の出力が可能です。本体上部にはアクリルのカバーがあり、温度を一定に保ち、樹脂の反りを防いでくれます。液晶パネルの操作性も良好です。フィラメントのつまりなどの問題を解消するオープンリール方式を採用している点も人気の理由の1つとなっているようです。
2019年令和元年10万円以上のおすすめ3Dプリンター
ダ・ヴィンチ color mini
- 最大造形サイズ 130mm×130mm×130mm(横×縦×高さ)
- 造形ピッチ 0.1~0.4mm
- 本体重量 24kg
- 使用可能材料 PLA,PETG,Color-inkjetPLA
今人気のカラー印刷。カラー印刷ができるモデルの3Dプリンターは高価な製品が多い傾向にありましたが、こちらの商品は20万円台で購入することが可能です。光造形機ではフルカラープリントできない製品がほとんどですが、熱溶解積層方式の3Dプリンターではフルカラーの造形物が楽しめるのがメリットの1つです。今年人気の商品です。
令和元年2019年の3Dプリンター選び新基準
この先VRがアートやモノづくり業界を席巻するでしょう。VRで作ったイラストや画像を、3Dプリンターで出力することができます。VRと3Dプリンターを組み合わせた時、重要になるのが以下の2点です。
- 造形サイズが大きいもの
- カラー印刷ができるもの
最近はVRアーティストという職業の方も増えてきているようです。VR空間をリアルに出力できる3Dプリンターがこれからの3Dプリンター選びで重要になってきそうです。2019年これから3Dプリンターを購入する人も、買い替える方も、カラー造形でき、造形サイズが大きい3Dプリンターを選ぶことをおすすめします。