3分「古事記」パート3!スサノオのヤマタノオロチ退治の意味

国算理社

スサノオのヤマタノオロチ退治に込められた意味とは?

高天原から追放されたスサノオは葦原中国(あしはらのなかつくに)に降り立ちます。父親の海原を統治しなさいという命令に逆らったり、姉のアマテラスの治める高天原で大暴れしたり、とんでもない問題児のスサノオですが、ヤマタノオロチ退治で一気にダメダメだった黒歴史を挽回します。

古事記でもかなり面白くいろいろな憶測があるヤマタノオロチ退治を紹介したいと思います。ヤマタノオロチ退治にはどんな意味が込められているいるのでしょうか?前回までの話はこちら、3分「古事記」パート2!アマテラスが引きこもり!?

ヤマタノオロチは肥川を表している?

古事記をそのまま本当のあった出来事と考えるとかなりぶっ飛んでますよね?古事記の内容は古代日本の政治や宗教を比喩表現していると考えると納得がいくと思います。古事記に登場するヤマタノオロチは体は1つで頭としっぽが8つあると表記されています。こんな怪獣が古代の日本に本当に生息していたとは考えにくいですよね?ヤマタノオロチは出雲の肥川のことを指しているといわれています。

ヤマタノオロチ退治の流れは、スサノオが出雲に降り立ち、ある老夫婦の娘がヤマタノオロチに毎年1人ずつ食べられてしまい、スサノオが最後の娘クシナダヒメと結婚して、奇策を用いてヤマタノオロチを退治するといった内容です。かなりざっくりとした説明ですみませんm(__)m

肥川一帯を統治する物語?

肥川は良質な鉄が産出することで有名でした。肥川=ヤマタノオロチとすると、肥川一帯をスサノオが支配したと考えると何となくですが、納得はいきますね。高天原が中央政権、ヤマタノオロチを地方豪族とする考え方もあります。中央政権のスサノオが地方の豪族ヤマタノオロチを支配するという考え方もあるようです。もしヤマタノオロチが地方豪族なら老夫婦は中央政権に服従している部族ということでしょうか?

そして、肥川で産出した鉄で三種の神器「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を作り、アマテラスに献上します。日本での青銅器時代から完全な製鉄技術が確立した時代への移行と考える方もいるようです。

確かに古事記が編纂された時代には既に製鉄技術が普及されていたので、納得は行きますね。ヤマタノオロチ退治は色々な見方ができ、古事記の中でもかなり面白いお話ですね。

スサノオから6代目にオオクニヌシノカミ

そしてスサノオの6代目にオオクニヌシノカミが登場します。オオクニヌシノカミの因幡の白兎の話も何かの比喩表現として考えると納得がいくとおもいます。出雲大社にも祭られているオオクニヌシノカミのお話をしたいと思います。

眠れないほど面白い『古事記』 (王様文庫) [ 由良弥生 ]

価格:648円
(2018/8/16 09:32時点)
感想(10件)

 

タイトルとURLをコピーしました