ダ・ヴィンチミニシリーズでも使用できる新素材「PETG」とは?
XYXプリンティングからダ・ヴィンチミニシリーズでも使用できる「PETG」という新しいフィラメントが発売されました。新しい素材「PETG」は一体どんな性質を持っているのでしょうか?
今までは通常のPLAしか使用できないのがダ・ヴィンチミニシリーズのネックでしたが、新しい「PETG」と改良された「タフPLA」の登場で、ハイスペックな機種に変更しなくても、クオリティの高い造形物の制作ができそうですね。
そこで今回はXYZプリンティングから新しく発売された「PETG」の性質を紹介したいと思います。ダ・ヴィンチミニシリーズのヘビーユーザーにとって救いの材料となるのでしょうか?
PETGの性質紹介!
ダ・ヴィンチシリーズで使用できる新しい「PETG」という素材を開発しました。今まではダ・ヴィンチミニシリーズで使用できるフィラメントはPLA(ポリ乳酸)のみでした。PLAはトウモロコシなどの植物由来の環境にやさしい素材ですが、粘り気がなく、耐摩耗性、耐熱性など、機械的性質が他の素材に比べて低いのがネックでした。
そこで、新しい素材「PETG」の性質を紹介したいと思います!
- 耐衝撃性
- 耐腐食性
- 耐候性
- 加工性
対応機種は以下の公式サイトで確認してみてください。
耐衝撃性
PLAは固くてもろいという性質が顕著に表れてしまっていました。PETGでは粘り気や衝撃性の性能がPLAよりも格段に向上されているようです、PLAでは亀裂があると割れが発生しやすかったですが、PETGでは割れにくいという性質もあるようです。
XYZプリンティングでは「タフPLA」というPLAの進化バージョンのフィラメントを販売しているので、タフPLAであれば、耐衝撃性も通常のPLAよりも向上していると思います。PETGとタフPLAの性質を検証してみたいですね。
耐腐食性・耐候性
耐腐食性は何となくどんな性質かわかると思いますが「耐候性」という言葉はあまり聞いたことがない方が多いのではないでしょうか?通常のPLAでは屋外で使用するような部品を作ると変形したり、造形物の色が変色する場合があります。PETGではこのような耐食性や耐候性に優れているようです。紫外線で変色や変形が発生しにくいのはかなり優れた性質ですね。
加工性
機械的性質とは少し意味合いが異なりますが、PETGはプリントアウト後の仕上げ加工がしやすいようです。PLAは固くて割れが発生しやすく、工作機械にセットして仕上げ加工するには向いていません。一方PETGは粘り気があり、割れにくいという性質があるので、工作機械での仕上げ加工がしやすいようです。ドリルで穴開けなどもできるようですね。サポートの除去も楽になりそうですね。
新素材「PETGフィラメント」まとめ
PETGは機械的性質が優秀でクオリティの高い造形物の制作が可能になりそうですね。ダヴィンチシリーズのほぼすべての機種で使用できるので、上位機種に変更しなくてもPETGフィラメントを試せます。ダ・ヴィンチミニメーカーでも使用できるようです。
個人的には、一度PETGフィラメントで簡単な造形物をプリントアウトしてみて、良さそうなら上位機種に買い替えをしてもよいかなと思っています。ちょうどXYZプリンティングでは買い替えキャンペーンを行っているので新しい3Dプリンターの買い替えのよい機会になるかもしれませんね。
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