3Dプリンターにwifi出力は必要ない?
家庭用3Dプリンターの小型化と軽量化が進んでいます。クラウドファンディングで注目を集めたKodama社の「オブシディアン」やXYZプリンティングジャパンの「ダ・ヴィンチ nano」など、有名なメーカーから続々と小型軽量モデルの3Dプリンターが発売されています。人気の3Dプリンターはwifi機能がオプションだったり、もともとwifi機能が付いていないプリンターもあります。
本当にwifiは必要ないのでしょうか・・・・・・・? そこで今回はこれから3Dプリンターを購入する方や検討中の方に、wifi機能の必要性を紹介したいと思います。
恒温装置がある3Dプリンターはwifi必要なし!?
熱溶解積層方式(FDM)では、樹脂がプリントヘッドから出力される、樹脂が固まり造形物を制作します。樹脂の成分にもよりますが、家庭用のFDMプリンターの弱点の1つが「樹脂の反り」です。XYZプリンティングジャパンのダ・ヴィンチでは25℃以上の温度でのフィラメントの出力を推奨しています。ですので、熱溶解積層方式で精度の高い造形物を出力するためには一定の温度を保つ必要があります。
大きな工場などはクリーンルームや温度が一定の部屋で金属などを加工することがあります。家庭用3Dプリンターでも、温度変化がない環境を整える必要があります。 夏の時期はエアコンを使用して25℃以下にすると恒温機能がないプリンターで出力するとどうしても反りが出てします。
以上のことから恒温装置できれいに出力できるプリンターはwifi機能がなく、恒温装置が3Dプリンターはwifi機能でパソコンからデータを飛ばして、25℃以上の部屋でフィラメントを出力して造形物を作ったほうが精度が上がると思います。
3Dプリンターの小型化がこれからのトレンド!
これからの3Dプリンターは小型化や軽量化が進むと考えられます。今までの家庭用3Dプリンターは造形範囲や使用できるフィラメントなどに制限がありましたが、フィラメントの研究開発が進み、いろいろな材質で精度の高い造形物の制作が可能になり、プリンター本体の小型化につながっています。
恒温機能がある精度が高い3Dプリンターであれば、わざわざwifi機能をオプションで追加する魅力がないと思います。小型軽量の3Dプリンターなら持ち運びも楽で、作業場所を選びません。
3Dプリンターwifi機能まとめ
恒温機能がある3Dプリンターはwifiが必要なく、恒温機能がないプリンターはwifi機能をオプションで追加してもよいでしょう。熱溶解積層方式のプリンターの特徴を把握して、精度の高い造形物制作にチャレンジしてみましょう!