アマテラスとスサノオが兄弟ケンカ!
前回はイザナギの禊(みそぎ)から「三貴公子(みはしらのうずのみこ)」が生まれた場面を紹介しました。イザナギは3兄弟にそれぞれ統治(とうち)する世界を命令しましたね。
その後、アマテラスとイザナギが兄弟ケンカをすることになります。なぜ、アマテラスとスサノオが対立(たいりつ)することになったのでしょうか?
今回は、モンストのキャラであるアマテラスとスサノオを中心にお話をしますね!
スサノオは暴れん坊!?
イザナギから海原(うなばら)の統治(とうじ)を命じられたスサノオですが、ずっと泣いています…..。
スサノオは「母親がいる根之堅州国(ねのかたすくに)へ行きたい!!」と駄々(だだ)をこねています。
これに父親のイザナギは怒(おこ)って、葦原中国(あしはらのなかつくに)からイザナギを追放します。
葦原中国は今私たちが暮らしている世界のことです。行き場所がなくなったスサノオは、神の世界を統治している姉のアマテラスを頼(たよ)って、高天原(たかまがはら)に向かいます。
しかし姉のアマテラスは弟のスサノオが侵略(しんりゃく)してきたと勘違(かんちがい)いをして、武装(ぶそう)をして、スサノオを待ち構えていました。
しかし、スサノオには侵略をする気はありませんでした。しかし姉は信じてはくれませんでした。
そこで、誓約(うけい)をして、身の潔白(けっぱく)を証明(しょうめい)することになりました。誓約(うけい)とは、神に祈りを上げ、占いをしてもらうものと考えていいでしょう。
誓約で、スサノオの思いは姉のアマテラスに届いたのでしょうか!?
スサノオが誓約(うけい)で勝利!
アマテラスとスサノオはそれぞれ誓約を行い、アマテラスは男の神様を5柱うみました。スサノオは女神(めがみ)を3柱うみ、姉のアマテラスに「私の身が潔白だからこそ女神がうまれました」と言って、スサノオが誓約(うけい)で勝利したことになりました。
誓約にかったスサノオは姉が統治する高天ヶ原(たかまがはら)でやりたい放題(ほうだい)大暴(おおあば)れをします。誰もスサノオを止めることができませんでした。
どうなってしまうのでしょうか…….。
アマテラスの引きこもりで世界が暗闇(くらやみ)に!
弟のあまりにひどい行為に姉のアマテラスは岩屋(いわや)に引きこもってしまいます。アマテラスが岩屋に隠れると太陽がなくなり、世界は暗闇(くらやみ)に包(つつ)まれます。他の神様は困ってしまいます。光がなければ世界のバランスを保つことが困難(こんなん)になるからです。
そこでアマテラスを岩屋から出てもらうために、他の神様たちが岩屋の前でパーティーを始めます。
踊り子(おどりこ)のアメノウズメという神が岩屋の前で華麗(かれい)に踊ります。その踊りを見た神々は大笑いをしています。
そうすると、アマテラスが岩戸から顔を出し、アメノウズメに理由を聞きます「どうして皆笑っているの?」
そうするとアメノウズメは「アマテラス様がいないので大笑いできるのです。」と言いました。
それを聞いたアマテラスは岩戸から出ることを決心して、世界に光が戻りました。スサノオは八百万(やおよろず)の神の合議(ごうぎ)の結果、高天ヶ原(たかまがはら)でから追放されました。
さて、この後スサノオはどうなるのでしょうか?
岩戸隠れ豆知識
アマテラスの岩戸隠れは「日食(にっしょく)」のことを意味しているという考え方をすることもできます。妹のツクヨミはこれほどの大騒ぎでも古事記では登場していません。
ツクヨミは月夜を管理しているはずなので、光がなくなったこの場面で活躍(かつやく)してもいいはずなのですが、一切(いっさい)ツクヨミは出てきません。古事記の謎の1つです。
アマテラスが引きこもり!?まとめ
スサノオが父のイザナギに葦原中国(あしはらのなかつくに)から追放され、姉の管理する高天ヶ原(たかまがはら)で大暴れをしましたね。
そして姉のアマテラスは引きこもり世界から光がなくなりました。それを八百万(やおよろず)の神があの手この手でアマテラスを岩戸から連れ戻して、何とか世界に光が戻りました。
スサノオは八百万(やおよろず)の神の合議(ごうぎ)の結果、高天ヶ原(たかまがはら)から追放されました。しかし、ここからスサノオの快進撃(かいしんげき)が始まります。そのお話はまた次回!
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最後に古事記前回続き第6話、7話をご覧ください
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Youtube/古事記 の物語 第07話 【 天の岩屋 ② 高天原 】 By Rakinasuchi