2018年度版最新3Dプリンター価格別スペック徹底比較!

プログラム

最新家庭用3Dプリンター価格別スペック比較

家庭用3Dプリンターでのモノづくりが本格的になってきていますね。それくらい家庭用3Dプリンターのスペックが向上しているということです。今は様々なメーカーからいろいろなプリンターが販売されていますが、一番気になるのは3Dプリンターのコストパフォーマンスですよね。

そこで今回は、5万円以下、10万円以下、10万円以上の3種類にわけてその価格帯のお勧めのプリンターを3つづつご紹介したいと思います。自分のライフスタイルに適したプリンター選びの参考にしてみてください。

※XYZプリンティングの製品はPETGとタフPLAのフィラメントを使用できます。※8月現在新素材を使用できるようになりました。

5万円以下の3Dプリンターおすすめベスト1

1. 3Dプリンター ダヴィンチ miniMake

出展:XYZプリンティングジャパン公式サイト

5万円以下のプリンターの中でもダントツの人気を誇っているのが「XYZジャパン」から発売されている「3Dプリンター ダヴィンチ miniMaker」です。値段を抑えて、ある程度の機能を搭載しているので、手軽に始められる3Dプリンターとして人気ですが、自分もこのプリンターを購入しました。価格が2万円代なのに思った以上に色々なものが作れています。
では、このプリンターの長所と短所を紹介します。

長所

  1. 縦横最大150mmまでの出力が可能
  2. 完成した状態で送られてくるのでセッティングが楽
  3. 軸の校正機能が優秀
  4. プリンターを動かす「XYZ ware」というソフトの操作が簡単

短所

  1. プリントアウトに時間がかかる
  2. 付属のプラットフォームシートの耐久性が低い
  3. 温度調節機能がないので樹脂に反りが出てしまう
  4. 使用できるフィラメントがPLA樹脂だけ
  5. 動作音が大きい

2万円台のプリンターの中では抜群のコストパフォーマンスを発揮してくれます。使用できる樹脂がPLAというトウモロコシのデンプンから作られたフィラメントしか使用できないのがネックです。※XYZプリンティングの製品はPETGとタフPLAのフィラメントを使用できます。※

このプリンターは熱溶解方式を採用しているので、きれいにプリントアウトするためには温度調節が重要になります。付属の説明書には推奨する室温が25℃と記載されていますが、プラットフォームシートにのりを塗れば20℃でも反りが少なくきれいにプリントアウトすることが出来ます。(詳細はこちらの3Dプリンターできれいにプリントアウトするための方法に詳しく書かれています。)

以上に挙げた短所を差し引いても2万円台のプリンターの中では優秀なスペックを誇っています。家庭用3Dプリンターの入門機のような位置づけのようです。楽天でもダ・ヴィンチミニを購入することができます。以下にリンク貼っておきますね。

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感想(2件)

 

2. ALUNAR-M508

出展:アマゾン

2次におススメの3Dプリンターは「ALUNAR-M508 」です。これは子供がいるうちに是非オススメです! というのも、自分でパーツを組み上げる点です。
子供の学習や、これからモノづくりにチャレンジしたい方には、自分でパーツを組み上げたほうが、より3Dプリンターの構造などを理解することができ、いろいろな知識が身に付くとおもいます。親子で少しずつ組み上げるのも楽しいかもしれませんね。
機械好きのお子様には準備が出来上がる前からワクワクする3Dプリンター、夏休みの自由研究にも最適ですね。5万円以下の3Dプリンターは未組立の状態で販売されていることが多いので組み立てができる「ALUNAR-M508 」は、機械の仕組みの勉強と、ものづくり2つ学ぶことができます。

長所

  1. 安価
  2. 比較的軽量
  3. 印刷サイズが広い
  4. 自分で組み上げる楽しみがある

短所

  1. 自分でパーツを組み上げないといけない
  2. 動作音が少し大きく感じる
  3. 軸の設定が難しい

ALUNAR-M508はアマゾンなどでも高評価ですが、自分で組み上げるDIYキットなので、間違ったねじを使用することで、軸などがずれることがあるようです。組み上げる際は、どこのパーツにどのねじを締めるのか、作業する順番などに気を付ける必要がありそうですね。それらを差し引いてもエントリーモデルとしてはかなりのコストパフォーマンスを発揮してくれる優秀な3Dプリンターです。

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3. QuaCity 小型 DIY 3D プリンター キット

出展:アマゾン

「QuaCity 小型 DIY 3D プリンター キット」は、3Dプリンターも組み立て式のDIYキットになっています。しかし、2位の「ALUNAR-M508」よりも簡単に組み上げることが出来るのでもし難しい組み立てが苦手な方は、小中学生でも自分で組み上げることが出来るこちらをおすすめします。

見た目は少しおもちゃのような印象がありますが、しっかりとした造形物を制作することが可能です。主にPLAフィラメントの仕様を推奨していますが、融点をチェックすればPLA以外のフィラメントを使用することも可能です。

長所

  1. 30分程度で組み上げることが可能
  2. 融点次第ではPLA以外のフィラメントも使用可能
  3. 3カ月のパーツ無料保証付き

短所

  1. 造形サイズが小さい
  2. 本体重量が若干重い

「自分でパーツを組み上げたいけど失敗したらどうしようかな?」と思っている方におすすめの3Dプリンターです。3カ月のパーツ無料保証が付いているので、失敗を恐れずどんどん使用して、3Dプリンターの仕組みを勉強できます。お子さんと一緒に楽しめるプリンターとしておすすめします。

10万円以下の3Dプリンターおすすめベスト3

1 QIDI技術3Dプリンター「X pro」

出展:アマゾン

QIDI技術3Dプリンター「X pro」家庭用の熱溶解方式(FDM)の3Dプリンターのなかでも人気の機種の1つです。この機種の特徴は2つのフィラメントを同時にプリントアウトできるデュアル押し出し機能です。一般的なFDMプリンターは一つのフィラメントしか使用しることが出来ませんが、2つのフィラメントを同時に使用することで、2色以上の成型が可能となっています。

また、熱溶解方式の弱点である温度を調節する恒温機能も付いています。樹脂の反りを最小限に抑えて、精度の高い成型が実現できるスペックとなっています。本体が金属フレームで出来ているので、本体の耐久性も問題ありません。10万以下で抜群のコストパフォーマンスを発揮してくれる3Dプリンターの1つです。

長所

  1. デュアル押し出し機能
  2. 温度調節機能
  3. 金属フレームなので耐久性が高い
  4. ABSとPLAの2種類のフィラメントを利用することが可能

短所

  1.  フィラメントのセッティングが少し複雑
  2. 本体の重量が20㎏あるので設置するのが大変
  3. 説明書

この機種はデメリットがほとんどありません。説明書が英語のみとなっていますが、この機種を利用している方の多くは問題なく稼働できているようです。また、初期不良などの問題もあるようですが、サポートセンターの対処がとても優秀ですぐに対応してくれるそうです。10万円以下の機種の中でもダントツ1位のおススメの3Dプリンターです。

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2 XYZプリンティング 3Dプリンター ダヴィンチJr. 2.0 Mix

出展:XYZプリンティングジャパン公式サイト

XYZプリンティング 3Dプリンター ダヴィンチJr. 2.0 Mix」は、XYXダヴィンチJrシリーズの上位機種にあたります。この機種の最大の特徴は2種類のフィラメントをモジュールで混ざあわせ、単色から多色、さらにきれいなグラデーションを楽しめる「デュアルフィードシステム」です。

他のプリンターでも2種類のフィラメントを使用して、同時に2色の造形物をプリントアウトすることは可能ですがグラデーションまで再現できる3Dプリンターは少ないです。10万円以下の機種で、きれいなグラデーションを表現できるというメリットを考慮して2位に選ばせていただきました。

長所

  1. 2種類のフィラメントを使用できる
  2. 2色の造形物のプリントアウトが可能
  3. グラデーションを表現できる

短所

  1. 使用できるフィラメントがPLAのみ
  2. 本体の重量が12.5㎏ある

こちらの3Dプリンターは造形物の寸法や精度よりも、色を楽しむ機種となっているようです。グラデーションも専用ソフトで操作できるので、楽しくきれいな造形物を楽しむことが出来ます。熱溶解方式のなかでも、フィギュアなどの模型などの制作に向いているプリンターです。PLA以外のフィラメントに対応してほしのが惜しいところです。※XYZプリンティングの製品はPETGとタフPLAのフィラメントを使用できます。※

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3 Finder

出展:FLASHFORGE公式サイト

3位はFLASHFORGE(フラッシュフォージ) 3Dプリンター Finder(ファインダー) PLAを選ばせていただきました。XYZプリンティングのダヴィンチJrにあたるエントリーモデルの熱溶解方式(FDM)の3Dプリンターです。このプリンターは子供が扱うことを意識して設計されています。高熱を持つモジュールには手が触れないようにカバーが付いています。また、50デシベル以下の静音設計も家庭用プリンターとしてはうれしい点ですね。

長所

  1. モジュールにカバーがあるので火傷防止になる
  2. 静音設計なので集合住宅などでも使用可能
  3. 反りを防止するビルドシートがプラットフォームに貼ってある
  4. プリント速度が速い

短所

  1. フィラメントが絡まる場合がある
  2. Wifiの接続が不安定
  3. 熱溶解方式の中では本体価格が若干割高

アマゾンでもトップクラスの人気を維持しているモデルなので、不具合や造形方法などの情報も多数ネットで拾うことが出来るので、セッティングなどでつまずくことはあまりないと思います。専用のスライスソフト「FlashPrint」も使いやすいといった意見が多いようです。本体価格が5万円以下ならダントツ1位のプリンターと評価してもよいでしょう。

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10万円以上の3Dプリンターおすすめベスト3

1 ノーベル1.0A

出展:XYZプリンティングジャパン公式サイト

10万円以上のハイスペック3Dプリンターおすすめ1つ目はXYZプリンティングの光造形方式の「ノーベル1.0A」を選ばせていただきました。光造形方式は熱溶解方式よりも滑らかで高精度な造形が可能です。その中でもノーベル1.0Aは、プリント速度、造形精度ともに全モデルのノーベル1.0よりも進化した第二世代モデルとして注目されています。

材料となる「レジン」も通常のもの以外にも、弾性が特徴の「フレキシブルレジン」、耐久性と造形の美しさを表現できる「キャスタブルレジン」などを使用できます。本格的なモノづくりをする、ハイスペック機種としておすすめします。2018年注目のプリンターです。

長所

  1. 美しい造形が可能
  2. X/Y軸の精度が向上
  3. 用途に合わせてレジンを選択できる

短所

  1. 本体価格が高価格
  2. 材料のレジンが高価

美しい造形が可能ですが、本体価格が熱溶解方式に比べてかなり高いので、5万円前後の3Dプリンターで十分満足いく精度が得られる方は、光造形方式のメリットとデメリットを考慮して導入を検討する必要性がありそうですね。

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2 ダヴィンチ 1.0 Pro

出展:XYZプリンティングジャパン公式サイト

XYZジャパンからXYZプリンティング 3Dプリン「ダヴィンチ 1.0 Pro」を選ばせていただきました。XYZプリンティングの3Dプリンターは使用するフィラメントがPLAのみしか使用できないモデルが多いですが、こちらはダヴィンチ 1.0 ProはPLA以外のフィラメントも使用することが可能です。

この機種はオプションで刻印機能を追加することが出来ます。モノづくり現場でも、複雑で高価な部品には番号を刻印することが多いです。こちらの刻印は木、紙、革製品などに刻印をすることが可能です。もし、3Dプリンターを使用して製品を量産するときには製品を管理するうえで刻印機能はかなり重要な役割を果たしてくれると思われます。

長所

  1. 他社のフィラメントも使用可能
  2. ABSフィラメント対応
  3. レーザー刻印機能を追加可能
  4. 静音設計で作動音が小さい

短所

  1. 造形時間が長い
  2. 校正などのセットに時間がかかる
  3. フィラメントのつまりが生じる場合が多い

この機種に限ったことではありませんが、大きな造形物の作成にはものすごく時間がかかります。この機種も例外ではなく、他のスペックは高いですが、出力速度が250mm/sもかかります。高品質な造形物を制作することは可能なので、大量生産するには数台同時に稼働する必要がありそうですね。プリント速度以外は弱点はほとんどないくらい優秀な3Dプリンターです。

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3 Guider2 (ガイダーツー)

出展:FLASHFORGE公式サイト

3位にFLASHFORGEの「Guider2」を選ばせていただきました。熱溶解方式はフィラメントを溶かすので、造形物が収縮してしまい、反りなどの精度が落ちてしまうのが弱点でしたが、こちらのGuider2は、加熱式プラットフォームを採用しており、フィラメントの反りを最小限に抑えることが可能になっています。

また、最大造形サイズが250✖280✖300(縦横高さ)と、他の熱溶解方式のプリンターの中でもかなり大きいです。このサイズの造形物でもきれいにプリントアウトすることが可能です。

プリンターの中にはLED照明がついており、夜でもプリントアウトの様子を見ることができます。撮影するにも嬉しい機能ですね。熱溶解方式のプリンターの中でもかなり高額な機種ですが、十分満足のいく造形物の制作が可能です。熱溶解方式のプリンターの中でも最上位の3Dプリンターといってもよいかもしれません。

長所

  1. 加熱式プラットフォーム採用
  2. 造形サイズが大きい
  3. 対応フィラメントの種類が豊富
  4. 内蔵メモリ搭載

短所

  1. 本体重量が重い(30kg)
  2. 本体価格が高い
  3. プリント速度は普通(40mm/s)

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2018年度版最新3Dプリンター価格別スペック徹底比較! まとめ

今回紹介した3Dプリンターは既に発売されている機種の中で、2018年度もまだまだ使える機種をピックアップしました。もし値段を気にしないのであれば、個人的にはXYZプリンティングの光造形方式の「ノーベル1.0A」をおすすめします。値段がリーズナブルなものはやはりその分機能が制限されているからです。
ただ、家庭でちょっと3Dプリンターを楽しもう!と思うだけであれば、それほど高くなくても十分3Dプリンターとして活躍してくれる「XYZジャパン」の「3Dプリンター ダヴィンチ miniMaker」がおすすめです。実際に購入して使っていますが、作るときのコツを掴んでしまえば、いい作品を作ることが出来ます。
さて、この3プリンターについては、スペック比較だけではなく、3Dデータを作成する技術もそれぞれの機種で身につける必要がありますね。2018年も3Dプリンター市場が広がることは間違いないでしょう。今から自分のライフスタイルに適したプリンターを見つけて、いち早く3Dプリンターを扱う技術などを習得しましょう。
クラウドソーシングサービスのランサーズでプリント依頼もできますしね。

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