3Dプリンターできれいにプリントアウトするための方法

プログラム

熱溶解方式3Dプリンターで上手に成型する手法

10万円以下の家庭用3Dプリンターは熱溶解方式(FDM)を採用している製品が多いですね。熱溶解方式のプリンターを購入したけれどうまくプリントアウトすることが出来ないという方も多いのではないのでしょうか?

そこで今回は熱溶解方式の(FDM)の家庭用3Dプリンターできれいにプリントアウトする手法をいくつか紹介いたします。ちょっとしたひと手間で、きれいな製品を作ることができますよ!

縦のデータは横にする!

熱溶解方式の3Dプリンターの性質上、どうしても「ブリッジ」というバリが出来てしまいます。丈夫できれいにプリントアウトするためにはこのブリッジを減らす工夫が必要そうですね。

単純な構造のデータであれば、3Dデータを少し変更することで、ブリッジを減らすことが出来ます。例えばドーナッツ状の丸い指輪をプリントアウトするとします。丸い指輪上のデータを縦にしてしまうと、指を通す空白の場所にブリッジがたくさんできてしまい、とてももろくなってしまいます。

そこで、データを縦にするのではなく、横に修正してみてください。横にすることで、ブリッジは無くなり、きれいに成型することができます。

ブリッジができてしまう場合はデータを縦から横に変更してみてください。

熱溶解方式は1層目が大事

熱溶解方式は、ミルフィーユのように樹脂をだんだん重ねで、成型する方式です。なので、土台となる1層目がきれいにプリントアウトすることが、ものすごく重要な要因になってきます。

うまくプリントアウトすることが出来ない方は、1層目で樹脂の厚さにムラが出来ている可能性があります。1層目をきれいにプリントアウトする方法にもいくつかのコツがあります。1層目をきれいにプリントアウトするためにはどうすればよいのでしょうか?

軸を修正する

3Dプリンターなので、縦横高さの軸がとても重要になります。プリントアウトする前に、XYZの調整をする必要があります。

製品によって、軸を校正する機能があるものがあるので、うまくプリントアウトできない方はプリントアウトする前に軸を修正してみてください。それでもうまくプリントアウトできない!という方もいると思います。そのようなときにはある文房具が活躍します。

シートにスティックのりを塗ってみる

データも修正して、軸の微調整も行ってもうまくプリントアウトできない場合は、シートにスティックのりを塗ってみてください。

スティックのりを塗ることで、1層目をきれいにプリントアウトすることが出来ます。また、室温が低い時に起きる樹脂の反りにもある程度対応することが出来ます。ただ、のりをシートに塗りすぎると逆に精度が落ちてしまうので、封筒にのりを塗る程度の感覚で大丈夫でしょう。

プリントアウトが終了したらシートに残っている樹脂と固まったノリは、ヘラできれいに除去しましょう!

失敗の原因をとことん調べることが重要!

高価で精度の良い3Dプリンターを使用しても、失敗することはあります。重要なことは自分のプリンターのスペックや特徴を把握して、なぜ失敗したのか考えることです。失敗の数だけ、成功するチャンスもあります。もしかすると、失敗したことから得た知識やテクニックは、他のサイトには載っていない自分だけの財産になっているかもしれませんね。

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