絵本の読み聞かせはなぜ大切なの?
産まれたばかりの赤ちゃんは人間が作り出したものは何も知りません。産まれたその瞬間から少しずつ、身の回りのものを覚えていきます。
ところが、身の回りのものって限られてますよね。聞こえてくるのはお母さんやお父さんが話す言葉くらいです。ですので本当に聞こえてくるものは限られています。1つの部屋の小さな世界です。
産まれたての赤ちゃんは泣いたりミルクを飲んだりしかしないからそのまま放置していてもいい様に見られますが、実はすごいスピードで周りから情報を受け取って成長しているのです。
産まれたての赤ちゃんだから今はとりあえずオムツ替えとミルクを上げればいいや、なんて思っていませんか? そしてお話するようになってから絵本を読めばいい、と思っている方もいるかもしれません。でもお話をするようになるのって、言葉を覚えるからお話をするようになるんです。その言葉はどこから覚えますか? それは見て聞いて理解したもの。なんです。
ある一説によると、50個の身の回りの言葉を覚えると、1語話せるようになると言われています。身近なものというと、ミルク、ママ、パパ、スプーン、お皿、コップなどを50個ですね。そうすると最初の一言目、「マンマ」のような言葉が出てくるということです。さらにもっとたくさんの言葉を覚えると2語、「コップとって」など小さな文になるそうです。
でも、覚えている単語が少ないと最初の言葉を話すようにならないと言われています。
身の回りのものには限度があります。その限度を超えた世界を赤ちゃんに与えてあげられるのはどうしたらいいでしょう? それは「絵本」なのです。
わが家は絵本の読み聞かせを産まれる前からはじめました。お腹の中にいてもお母さんの声が聞こえているとも言われているのではじめました。それが事実かどうかわかりませんが、少なくとも毎日絵本を読むという習慣がついて、それが産まれてからも続けていくということにつながったと思います。
産まれたばかりの赤ちゃんにどんな絵本を選べばいい?
絵本を選ぶのにとても苦労しました。最初本屋に行って、いろいろ見てみたのですが、書店で出しているおすすめの本が必ずしもいい本とは限らないし、いっぱいありすぎて、わかりませんでした。手に取ってみても中を読んでいると時間もかかるので、1回で数冊しかみることができないし・・・・。
そこで、本屋で本を選ぶのをやめて、子育ての本やネットを使って情報収集をしました。
この本選びというのはとても大切だと思います。絵本はたくさん読めばよいと言われていますが、やっぱり質のいい本を読んであげることが大切なようです。
やってはいけない絵本選びと絵本の与え方
「このシリーズ好きだからたくさん買ったのに、ちょっと読んだらもう全然読まなくなっちゃって。」といっていたママさんが選んだシリーズ本は、キャラクターの出ている本でした。
キャラクターの本が悪いとは思いません。私も数冊もらったりして持っていましたが、あくまでも読み聞かせの本とは分けて、遊びの時間に読む本と位置づけましょう。
また、本を読まないで、まだ読むには早いだろうと、おもちゃと一緒に置いておいた人がいました。私が見たときは本をなめていました。そして、二歳になって再びその子にあったときに、絵本に興味を持っていたので、読んであげようとすると、ストーリーを楽しまず、ストーリーを聞こうとせず、ページをどんどんめくってしまいました。
そのママさんは、「最初絵を見せたりして、話を読まなかったら、これが読んでもらうものという認識がつかず、本はおもちゃとしてみているみたい。今は読み聞かせしようとしても本で遊んで読んであげられなくて困っている。」といっていました。
一番最初にそのママさんが選んで与えた本は文字の多い難しい本でした。最初から難しい本を見せると理解しづらく、結果なかなか聞かずページを捲って遊ぶ玩具だと認識してしまいます。一度その認識が着いてしまうとなかなか「これは本で読むものなんだよ」と教えるのは難しいようでした。
本選びとして最初は簡単なものから、時間をかけて徐々に難しい本に移っていくのが重要だと思います。そのタイミングは子供が教えてくれます。
絵本は種類・分類ごとに意識して選ぼう
絵本には大きく分けて、3種類に分かれると思います。
①ただ、物や動物や食べ物が書かれた本。
②お話の本(ストーリーがあるもの)
③しつけや教育に関する物
今回私は、①と②について記載しています。③に関しては、あまり読まなかったのですが子供の成長する過程で教えることを絵本が教えてくれるので、子供も理解しやすくそれはそれでいいと思います。たとえば歯磨きのやり方や洋服の着方お友達と遊ぶ時のルールなど。これについてはこどもちゃれんじの毎月送ってくれる本がよくできていると思います。
やっぱり大切なのは、①と②に分類される本ですね。
次からは、①②の分類をもう少し詳細に分けて説明していきたいと思います。