日本で一番古い歴史書「古事記」とは?
古事記は今から約1300年前に作られた日本最古の歴史書です。1300年前といったら北条氏が活躍していた鎌倉時代末期です。その古事記に登場する神様は、今人気の「パズドラ」や「モンスターストライク」などのスマホゲームのキャラクターにもなっていますね。この古事記とはどんな本なのでしょうか?
この古事記は天皇の系譜と神話が書かれたものです。さて今回は古事記が編纂(へんさん)された、背景について簡単に説明します!
古事記が制作された理由
古事記が編纂(へんさん)される以前は、有力な氏族が自分たちに有利になるような伝承(でんしょう)を子孫たちに語り継いでいたとされています。各氏族(しぞく)で伝承の内容が異なっていたようです。
そこで、8世紀初頭に天武天皇(てんむてんのう)が、天皇の系譜(けいふ)が記されている「帝紀(ていき)」と神々の伝承が記されている「旧辞」を、舎人(とねり)の稗田阿礼(ひえだのあれ)に命令して制作したとされています。
稗田阿礼(ひえだのあれ)とはどんな人物?
「舎人(とねり)」とは貴族たちの身の回りの雑務(ざつむ)をする人です。稗田阿礼(ひえだのあれ)も天武天皇(てんむてんのう)の舎人として働いていました。
稗田阿礼はとても記憶力が高く、一度聞いたことを瞬時に暗記する能力があったと言われています。
しかし、天武天皇が崩御(ほうぎょ)し、古事記の編纂(へんさん)がストップしてしまいました・・・・・。どうなってしまうのでしょうか!? [崩御(ほうぎょ)= 亡くなること]
誰が古事記を完成させたの?
古事記を正式に編纂(へんさん)をしたのは「太安万侶(おおのやすまろ)」という人物です。711年に、元明天皇(てんむてんのう)が太安万侶という人物に稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗記した内容を書かせて、古事記が完成しました。
太安万侶は学者で、最終的には従四位下(じゅしいげ)まで上り詰めた貴族です。従四位下は貴族の位の中で、真ん中より少し上の位ですね。会社でたとえると、部長くらいの役職と考えていいかもしれませんね。
こうして、712年に日本最古の歴史書「古事記」が完成しました。
本も歴史も嫌いな人におすすめの古事記の本は?
原作以外に古事記は沢山書かれています。そんなたくさんある古事記の本の中で、今まで歴書なんて全く興味がなかった人にオススメなのが、古事記ー荒川 祐二 (著)です。歴史書好きの人にはちょっと物足りないと思いますが、全くの初心者にはとても丁寧にわかりやすく書かれています。
まとめ
古事記は、天皇の系譜が記されている「帝紀(ていき)」と、神話を記した「旧辞(きゅうじ)」を稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗記し、その内容を学者である「太安万侶(おおのやすまろ)」がまとめたものと考えられています。
次回は、みんな大好きな古事記に出てくる「神話」のお話をしますね!
最後に古事記の始めをご紹介します
Youtube/古事記 の物語 第01話 【国生み & 女神の死】 By Rakinasuchi