読書感想文の書き方「コンクールに選ばれる作文」

国算理社

選ばれる読書感想文の書き方

子供が読書感想文を書いて学年選考の1人に選ばれたことがあります。その時は選ばれた理由がわからなかったのですが、その後読書感想文を書くということを重ねているうちに、どうしてその年の読書感想文が選ばれたのかがなんとなくわかってきました。

読書感想文の選ばれる書き方を分析してみようと思います。

読書感想文の本は何を選ぶ?

極端な話読書感想文の本はなんでもいいのです。前回作文の書き方でも書きましたが、「リアル」と「リアリティー」が書ける本であれば、いい読書感想文が書けるからです。

逆に言えば、「リアル」と「リアリティー」を書ける内容の本を選ぶ必要があるのです。書く人が「リアル」と「リアリティー」書ける本であれば難しい本、簡単な本どちらでもかまわないということです。

選ばれたときの選んだ本は小学校2年生でしたが、はっきり言って幼稚園の年長でも読めるような簡単な本でした。半分絵本に近い感じの本です。

ただその絵本自体訴える内容が奥深く、その本で訴えている本当の意味を理解し、それを自分の経験や、今後にどうつなげていけるかということを作文にうまく表現できたということが選ばれた理由だったようです。

次に本を選ぶ上で重要なのが、自分が書きたいと思った本を選ぶということです。この年に選んだ本は本人が選んだ本です。「読書感想文が選ばれました。」と先生に言われるまで、どの本を選んだかも知らなかったし、そういえば「読書感想文書くから本を持っていくね。」というのをちらっと聞いたなという程度で、まったく親は関与していなかったです。その年に選んだ本は子供が本当に「この本を書きたい! 」と思って選んだ本だったのです。

そして最後に重要なのが、物語文など本自体に「リアリティー」があるものを選ぶことです。図鑑や探偵ものやクッキングの本などは自分のリアルやリアリティーに結びつけにくいし、結びつけてもリアルが、「僕も探偵になりたいです。」なんてことくらいしかかけなかったりします。それよりは、友情や、道徳、冒険ものなどをテーマにした物語文を選ぶと自分の「リアル」と「リアリティー」に結びつけて奥深い感想文がかけるようになります。

読書感想文の本を選ぶポイント

  1. 「リアル」と「リアリティー」を書ける本を選ぶ
  2. 自分が書きたいと思った本を選ぶ。(本が難しい、簡単は関係ない)
  3. テーマがしっかりとある物語文など本自体に「リアリティー」があるものを選ぶ

「リアリティー」についてはこちらのページを参照

読書感想文どこから書く?

本を読んで自分と共感できたこと、自分の体験と重なったこと思いつくことを全部紙に書きます。形式にとらわれず、どんな紙でもかまわないので、少しでも感じたことを残さず書いていきます。できるだけたくさん書きましょう。いらないものはあとで削ることはできますが、追加することは時間がたてば立つほどできなくなります。この作業が一番大事です。読んだらすぐ後に、殴り書きでいいので書いていきます。

よく学校で、
「どうしてこの本を選んだか?」 「一番心に残ったことは? 」など穴埋め式の紙を渡されてそこを埋めしてから感想文を書くというパターンをおすすめしますが、それをやってしまうといわゆるきれいな読書感想文はできますが、訴える読書感想文は作りにくくなります。

とはいっても、言いたいことだけ羅列した読書感想文では読んだ人も結局何が言いたいか伝わらなくなります。

そこで、先程書いたメモの内容を、穴埋め形式の紙に埋めていき、最後その内容を文章にしてまとめるという流れにすると、訴えることのある起承転結のあるいい読書感想文が書けるのです。

読書感想文の書き方ポイント

  1. 本を読んだ直後に感じたこと、思ったこと、自分の体験と重なったこと、そこから連想したことなど、順番や形式にとらわれず沢山書く。
  2. 書いたメモ書きをもとに読書感想文の書き方テンプレートに当てはめていく。
  3. 最後にその内容をもとに原稿用紙に文章を書いていく。

読書感想文の書き方「コンクールに選ばれる作文」まとめ

いい文章というのは自分の言いたいことをいかに上手に表現するかということです。最初から形式にとらわれると形だけの読書感想文となります。
生きた文章で人に訴えることのできる読書感想文は、

  1. 自分の思ったことをそのまま素直に表現する
  2. それを順序立ててわかりやすくする

ことが大切になります。

過去に読んだあることの本で、書きたい! と思う本があればそれについて書くのが一番ですが、これから本を選ぶ場合は1日時間を取って図書館に行きましょう。気になる本を手にとって中を見ながら、自分が「これ! 」と思う本を選びましょう。「読書感想文の本を選ばないと! 」と思わないで、楽な気持ちで本を選ぶといいですね。

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